元々、神奈川出身なんですよ。高校の途中まで茅ヶ崎にいました。いい街でロケーションも人も大好きな土地でした。北海道の北星余市高校に転校することになり、友達もいない誰も知らない土地だったこともあり、最初は不安だし嫌々でした。また、行った先がまぁまぁ田舎で何も無いし、なんてとこに来てしまったんだろうと愕然としたのを覚えています。でも広大な自然と美味しいご飯、そして何よりいい友人たちに恵まれたこともあり、気付いたら北海道が大好きになっていました。そのまま、北海道に定住してしまい今に至る感じです。もう、気持ちとしてはほぼ道産子ですね(笑)。
高校を卒業して福祉系の専門学校に行ったんですけど、ちゃんと世の中に役立つことをやりたかったのと、手に職を付けてしっかりと自立しようと思ったのがきっかけです。学校に通いながら、アルバイトで原価チェーンの「アルクラダンカン」で働いたのがススキノデビューです。店の雰囲気も周りの人たちも全部よくって、バイトなんだけど行くのが楽しみなぐらい性に合っていました。初めて働いたお店がいいお店だったって言うのは大きかったと思います。始まりがすごくいい印象だったから、それからもずっとススキノにも、ホステスという仕事にもいいイメージしかないですね。でも、専門学校を卒業してからは介護職に専念していました。やっぱり、仕事に慣れるまでは気持ち的にも体力的にも余裕がなかったですし、その時は介護士として生きていくつもりで、ホステスはあくまでも学生時代のバイトと思っていましたから。介護は介護でやりがいもあったし楽しかったんですが、数年経って仕事も慣れて来た頃、Wワークでニュークラでアルバイトをするようになったんです。始めはなんとなく気軽なアルバイト感覚で働き出したんですが、みんな綺麗だし仕事に対してもプロ意識があるしで、アルバイト時代の楽しいだけの感覚とはまた別の側面を見た気がして衝撃を受けちゃったんです。だからやっていくうちについつい私も頑張りたいって気持ちになってきて、気づくと毎日、出勤するようになっていました。結構、負けず嫌いというか、やるとなると徹底的に頑張っちゃうタイプなんですよね。やっぱりやるからには来てくれるお客さんを誰よりも楽しませたいし、だからこそ、私が休んでいるときに来てくれる人がいたら申し訳ないな、なんて思うようになって、どんどんのめり込んで行き、いつしか夜一本で働くようになっていました。きっと天職だったんでしょうね。