生まれた時は2600gと小さかったんですけど、夜泣きがひどくて毎日ミルク7本飲んでたと亡き母が言っていました(笑)大きいから見た目には目立つんですけど、性格自体は照れ屋で控えめな性格でしたね。勉強は嫌いでしたが父親が真面目で大学に行って欲しかったみたいで、頑張って勉強しましたが合格できず、札幌に9つ上の兄もいるので札幌に憧れを持ちながら札幌予備校に入学して、浪人生活から始めました。高校生くらいからは学校の先生になろうと思っていました。親が公務員だったのでその影響もあったのかも知れないですね。根室出身なんですけど札幌に出たいと思っていましたね。すごく可愛がってくれていた兄が先に札幌に出ていたので、母と何度か遊びに行く機会があって、やっぱり凄く都会に感じて憧れが募っていました。予備校も学生寮の門限を破ってススキノまで行ってましたね(笑)
ギラギラした夜の街に憧れた20歳から
変わらず今でもススキノが好き
身体は大きかったけど、引っ込み思案だった子供時代
デビューは散々な目に それでも夜のネオンに魅せられて
2浪してなんとか大学に入った20歳の時にお金になると甘い考えでホストクラブでバイトするようになりました。でも全然うまく喋れなかったので、当然人気もなく大変でしたね。最初は4時間働いて3,000円の日給だったんですけど、3ヶ月後にはあまりに結果が出なくて日給1,000円になっていました(笑)。更に同伴や指名のノルマが全く達成できず罰金で給料マイナスという始末でしたが、一人だけ熱心に通ってくれるお客様がいて、その売掛を糧に頑張っていたんです。でも飛ばれてしまって更に200万円の借金を背負うことになったんです。瞬く間に借金まみれになって辞めることもできず、クノイサスでゲームをしている女性に土下座して来てもらうなど、泥臭く頑張ってましたね。その1年後、子供の頃から貯めていたお年玉とサラ金で借りたお金で売掛を清算して辞めたんですけどね。その後も懲りずにメンパブでバイトして必死に身体を張ってドリンクをもらったりしてましたね。なんでって思うかも知れませんが、大変さ以上に夜の繁華街のギラギラした空気が好きだったし、お酒も好きだった、そして何よりモテたかったんですよね(笑) 一応、ちゃんと学校生活と両立させていたので教員免許も取ったし、卒業もしたんですよ。大学も好きでしたしね。でもススキノに魅せられてしまっていたんでしょうね。結局、先生にはなりませんでした。
やっぱりお店が好き いつまでもプレイヤーでいたい
本腰を入れてススキノで働くにあたり、まずニュークラブで黒服の仕事をしました。いつかは自分でお店をやりたいという思いを持って働いていたので、そこに来るお客さん、黒服、ホステスさんと多方面に人脈を作ることができましたし、学ぶことも多かったです。「じゃいあん」という名前も働いていたお店のお姉さんがつけてくれたんですよ。1年ほど働き、勧められて飲みに行ったメンパブで魅力的なオーナーのいる活気あるメンパブに出会い働かせてもらうことになりました。そこでもしっかり勉強させてもらい29歳の時に独立して友人と第2桂和ビルにカラオケパブとしてオープンしたのが「ルーツ」です。同業者の方も大勢遊びに来てくれる店で、毎日、朝までワイワイ楽しく営業していました。当時はこの街で有名になりたいって野心もありましたし、元気でしたね。それから13年後に現在のオークラビルに移転し、最初はガールズバー、途中からはミックスバーとして営業していたのですが、やっぱりいつもお店に居たいし、お客さんと接していたいんですよね。それで、結局、今の形に落ち着いた感じですね。ここで書けないことたくさんあります(笑)
ステージ 3 肝臓癌を経て両親、兄、皆様に感謝の気持ち
7年前、44歳の時にそれまでの飲み過ぎが原因で、肝臓癌になったんです。同業者の方々、お客様、仲間が募金活動をしてくれて、なんとか完治したのですが、本当に人の温かさを感じました。これまでどれだけ多くの人たちが自分の事を支えてくれてたかを実感し、より一層人への感謝の気持ちが強くなりましたね。それからはお酒を飲まずに接客するようになりました。今では素面でもしっかりテンション上げてやっていけるようになりました。ノンアルコール営業はずっと続けます、みなさんシャンメリーよろしくお願いします!(笑) コロナを機に少なからず、人の流れも変わったことは感じていますが、幸い、お客様に支えられて乗り越えて来れましたし、まだまだ、自分も元気にやっていきたいと思っていますが、これからは若い人たちが頑張って街全体を盛り上げていってもらえればいいですね。
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